海外ネット販売:成功事例・費用相場・おすすめの代行業者を解説!

越境EC
この記事は約9分で読めます。

海外へ向けてネット販売を行う際、言語の壁や発送や決済の対応をはじめ、サイト開設の手続きが難しいと考えている方もいるでしょう。この記事では、海外のネット販売の費用相場とおすすめの代行業者を紹介します。これから海外へ向けてネット販売を行う際に、おすすめの代行業者を知りたい方は参考にしてください。

海外ネット販売の概要

「海外ネット販売」とは、日本国内で販売している商品を海外の顧客に向けてインターネットを通じて販売することを指します。

海外ネット販売は、ECモールや海外向けの越境ECサイトを開設して行うことが一般的です。国内に拠点をおく事業者であっても、現地法人を設立する必要なく日本から海外のバイヤーに自社製品を販売できる点もメリットでしょう。

しかし、海外ネット販売を始める際は、翻訳、通関、決済、発送といった様々な壁があります。そのため、個人で始める場合には情報収集に時間がかかったり、手続きが難航することも。

そこで、海外ネット販売代行サービス会社を利用すると、これらの壁を乗り越え、手軽に海外販売を始めることができます。
海外ネット販売は、将来的にも市場規模の拡大が見込まれる分野ですので、積極的に取り組んで新たな収益源を開拓しましょう。

海外ネット販売の代行を依頼するメリット

海外ネット販売の代行を依頼すると、以下のメリットがあります。

1.手軽に海外ネット販売を開始できる

海外ネット販売を始めるには、通関、決済、発送など様々な壁に対応しなくてはなりません。
しかし、
代行業者を利用することで、これらの手続きを一括して任せることができ、手軽に海外販売をスタートさせることが可能になります。

2.海外EC市場の知見が得られる

代行業者は、海外EC市場における豊富な知識や経験を持っています。そのため、代行業者を利用することで、日本国内では得られない海外EC市場における情報やノウハウを得ることができるのも一つのメリットと言えるでしょう。

3.多言語対応が可能

海外販売を行う際、自国語以外の言語へ対応しなくてはならず、多くの人にとっては大きな課題となるでしょう。しかし、代行業者を利用することで、多言語対応問題もクリアできます。顧客に適切な言語で情報提供を行うことで、海外販売の効果を最大化することができます。

海外ネット販売の費用相場

海外ネット販売は、国内市場に比べて圧倒的に規模が大きな市場へのアクセスを可能にする魅力的なビジネスモデルです。しかし、販売方法、商品、代行業者によって費用が大きく異なるため、事前に詳細な情報収集と費用計画が重要となります。

海外ネット販売の費用は、以下の要素によって大きく左右されます。

モール型と独立型の違いと費用相場

モール型

モール型はインターネット上の百貨店やショッピングモールのようなECサイトのことです。

国内では、楽天市場やAmazonがその例です。ECモールのネットショップは、既に完成しているサイト上に出店するためすぐにアカウントを作って商品を売り始めることができ、ショップの知名度が低くても、他のショップや商品を閲覧しているユーザーが立ち寄って商品を購入してくれる可能性が高いのが特徴です。

利用する際にかかる費用の相場は下記です。
・初期費用: 無料~数万円
・月額費用: 数千円~数万円
・販売手数料: 5~30%

メリットは始めやすいこと、集客効果があることです。一方デメリットは、出店料や手数料が発生すること、モールのガイドラインやデザインに従う必要があるため自由度が低いことです。

独立型

独立型は、独自ドメインを取得して個人のネットショップを運営するECサイトのことです。

モール型のECサイトが台頭する前は、自社ECサイトを立ち上げるためにはゼロからシステムをつくる必要があり、高い技術力や資金力が必要でした。しかし、昨今では中規模や大規模の企業を対象としたカスタマイズ可能なパッケージや、月額数千円から利用可能な初心者向けのサービスが増え、誰もが気軽に自社ECサイトを構築できるようになりました。

利用する際にかかる費用の相場は下記です。
・初期費用: 数十万円~数百万円
・月額費用: 数万円~数十万円
・販売手数料: なし

メリットは自由度が高く、ブランドイメージを構築できることです。一方デメリットは、メンテナンスやアップデートを定期的に行う必要があるため技術的なスキルと保守費用がかかってしまうこと、集客に努力が必要なことです。

考慮すべき追加費用

重量・サイズが大きいほど、送料が高くなります。
梱包費用も考慮する必要があります。

また、食品や化粧品などのカテゴリによって規制対象となる商品があり、追加費用が発生する場合があります。

(例)
・衣類: 比較的軽量で、送料は比較的安価です
・家具: 重量やサイズが大きいため、送料が高くなります
・電子機器: バッテリーなど、規制対象となる部品が含まれている場合があります

代行業者

商品ページ作成、翻訳、顧客対応など、代行するサービス内容によって費用が異なります。
オプションサービスも充実している業者を選びましょう。実績豊富な業者を選ぶと安心です。

費用だけでなく、サポート体制も確認しましょう。

参考:自社ECサイトとECモールの違いとは?メリットとデメリットを徹底比較!

海外ネット販売のおすすめの代行業者

1.ジェイグラブ株式会社

ジェイグラブ株式会社は、越境ECサイトの構築、運用を行っている会社です。その他にも、越境ECコンサルティングやセミナー、ワークショップなどを手掛けています。徹底したヒアリングに基づいた明確なコンセプトの設定や最適なサイト構築手法の選定により、クライアントの開店支援を行っています。

さらに、越境ECに特化した集客施策、越境ECコンサルタントによる充実した運営サポートも提供しています。越境ECショップを成功に導くために、必要なサービスを、ワンストップかつ伴走型で提供しています。大手企業や官公庁など、これまでに170を超える実績を積んできており、その中で培われてきた確かなスキルは、この会社の最大の強みにもなっています。

参考:ジェイグラブ株式会社

j-Grab Mall | 委託販売型越境ECプラットフォームお問い合わせフォーム

2.株式会社tenso

株式会社tenso、購入商品の海外転送サービス『転送コム』などを運営する企業です。 「転送コム」は、海外の人が日本のECサイトで購入した商品をtensoが購入者に代わって国内の倉庫で商品を受け取り、海外へ配送するサービスです。

利用者は、同サービスに登録すると付与される住所を使ってECサイトで買い物が可能です。海外への配送方法はEMS・船便などから選べるほか、複数のECサイトで購入した商品をまとめて海外に配送してもらうこともできる。 同社はeコマース事業を運営するBEENOS株式会社の子会社です。

参考:株式会社tenso

3.株式会社CRB.Inc

株式会社CRBは、質の高い商談を作り続ける商談創出プラットフォームEnシリーズや、EC販売サポートをはじめ、様々なサービスを提供しています。

特にAmazon運営に特化した運営コンサルティング・運用代行会社で「Amazon運営コンサル」は、SEO対策を目的とした商品ページの構築から、独自のデータ分析で広告運用し、PDCAを繰り返しながら売上拡大させるサービスを提供しています。

参考:株式会社CRB.Inc

4.STAND&株式会社4D

STAND.Incと株式会社4Dは共同で越境ECコンサルティングサービス「commerce boost」を提供しています。事前調査から出店まで一気通貫で支援しているのが大きな特徴です。市場調査(消費者調査、競合調査、規制調査)、出店支援、補助金申請でサポートが必要な方におすすめです。

また、出店後のサポートも充実しており、販路開拓・広告宣伝支援、翻訳・カスタマーサポート支援を行っています。
そのほか、化粧品や食品・酒類、家電等、幅広いジャンルの商品を世界各国に販売するためのノウハウと実績を有しています。

参考:commerce boost
おすすめの海外販売代行サービス会社3選

海外ネット販売の成功事例

1.NECOICHI

NECOICHIは、日本の猫グッズを世界中の猫愛好家に販売しているオンラインショップです。2014年にAmazon.com(アメリカ)での販売を開始、現地法人を設立して現在では、カナダ・メキシコ含む北米をメインに販売しています。

開始当初はビジネスのほとんどが実店舗でしたが、現在では約60%がECによる売上、その内半分以上はAmazon.com(アメリカ)からの購入が占めています。

2.北海道お土産探検隊

北海道お土産探検隊は、北海道地域特産のお土産品を海外向けに販売し、日本の観光客だけでなく海外のお客様からも人気を集めています。楽天市場にて「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2014」という海外販売大賞を受賞するほど海外へのネット販売で実績があります。

2012年に海外販売を始めた当初の売上は月20万円ほど、初年度で年間300万円でしたが、2013年には10倍の年間3,000万円となり、2014年には年間1億円を達成しました。

3.トーキョーオタクモード

トーキョーオタクモードは、日本のアニメや漫画グッズを世界中のオタクファンに提供することで成功しました。彼らは日本のポップカルチャーを海外に発信し、多くのファンから支持を得ています。販売方法としては、フェイスブックページを活用して日本のポップカルチャーの情報を発信しています。投稿されたフェイスブックページでは1700万いいね!を獲得しており、そのうち99%以上が外国人で、ユーザーが若いことが特徴です。

特に寿司の形をした靴下「スシ・ソックス」。最初は見た目のユニークさから世界各国のメディアやブロガーが注目し、雑誌、ウェブサイト、料理専門のケーブル番組などで取り上げられました。その結果、クチコミで広がり注文がどんどん入り、2014年8月〜2015年5月にかけて累計で5000足を販売しました。

こうしたヒット商品にも恵まれ売上は右肩上がりに拡大し、月商で過去最高の1億円近くまで売り上げました。

参考:越境ECから現地法人へ。アメリカへの参入の入り口はAmazonグローバルセリングでした。
おすすめの海外販売代行サービス会社3選
楽天グローバルマーケットで「どの国」よりも「海外販売全体」を伸ばす 越境EC売上高1億円突破!北海道お土産探検隊のビジョン
海外向け通販で月商約1億円も。越境ECに挑む5社の事例から学ぶ課題と可能性

まとめ

海外ネット販売とは、日本国内で販売している商品を海外顧客にインターネットを通じて販売することです。
海外でネット販売するためにモール型と独立型のECサイトの違いを理解して、自社にとってどちらで運用した方が良いかを考え売るための土台作りをしましょう。

国内拠点からでも海外販売が可能なメリットがありますが、翻訳・通関・決済・発送などの障壁もあります。海外ネット販売代行会社を活用すれば、これらの壁を乗り越えて手軽に海外販売が始められます。

代行業者は豊富な知見と多言語対応力を備えています。今後市場拡大が見込まれる海外ネット販売において、代行業者の活用は有効な選択肢となるでしょう。

 

タイトルとURLをコピーしました